HOME > お知らせ > お知らせ(詳細)
お知らせ
 
 片岡淳研究室の岸本彩さんが「第26回 独創性を拓く 先端技術大賞」特別賞を受賞

   2012年7月24日に明治記念館で開催された「第26回 独創性を拓く 先端技術大賞」の授賞式
  およびレセプションにて、片岡淳准教授(応用物理学科/理工研研究重点教員)の研究室に所属する岸本彩
  さん(修士課程1年)が特別賞の表彰を受けました。この日は高円宮妃殿下もご出席され、華々しい授賞式と
 なりました。





【受賞した岸本 彩さん

【岸本 彩さんと片岡 淳准教授】


   
  今回、岸本さんが取り組んだテーマは、癌(ガン)の早期発見につながるPET装置(陽電子断層撮影装置)
 の高解像化技術です。ご存じのとおり、三大疾病の中でもガンの致死率はもっとも高く、近年では日本人の
 約1/3がガンで亡くなっています。外科手術や化学療法の改善も重要ですが、それ以前にガンを早期に
 発見することができれば、根本的かつ大幅な生存率の向上が見込まれます。現状では、ガンマ線を捉える
 センサー部の性能が悪く、イメージの解像度は5-10mmにすぎません。岸本さんが開発中の「三次元」画像
 化技術を用いれば、簡単に1mm程度まで解像度を向上することが可能で、早期診断の大幅な改善が見込
 まれます。この技術は医療にとどまることなく、今後は高解像度かつ高感度なガンマカメラの開発も可能とな
 り、原発事故における汚染地域の特定や除染などへの応用が期待できます。岸本さん(当時M1)は、今回
 の受賞者の中で最も若く、高度な開発内容と若々しいアイデアの柔軟さが、高い評価を勝ち取りました。



  本表彰制度は、ノーベル化学賞受賞者の故・福井謙一先生の協力を得て1987年に創設された由緒ある
 表彰制度です。先端技術分野で活躍する若手研究者の独創性を育むことなどを目的にしています。
 今後の岸本さんの更なるご活躍が期待されます。


 
【岸本 彩さんのコメント】
 
 この度はこのような賞を頂くことができ、とても光栄に思います。
日々温かなご指導をくださる片岡先生やご協力くださった皆様はじめ、これまで支えてくれた家族や友人た
ちに心から感謝申し上げます。福島の原発以来、社会の放射線に関する関心は高まりつつあります。「放射
線を見る」ということに関する技術に対しての今回の受賞を契機に、気持ちを新たにより一層自信の研究に
励んでいきたいと思います。 


【片岡 淳准教授コメント】


 先端技術大賞は、優れた研究成果をあげた全国の理工系学生と企業の若手研究者を表彰する制度で
す。1987年の創設以来、早稲田では5例目、学生部門で受賞するのは主に博士課程の学生ですが、M1
(当時)の岸本さんの受賞は驚くべき快挙です。本件で開発した技術は「目に見えないガンマ線を3次元で
正確に可視化する」新しい手法であり、先進医療はもちろん、高感度ガンマ線カメラなどへの応用が広く期待されています。


■「独創性を拓く 先端技術大賞表彰制度」について
http://www.fbi-award.jp/sentan/about/index.html


■「第26回 独創性を拓く 先端技術大賞」の受賞者
http://www.fbi-award.jp/sentan/jusyou/index.html


▲ページTOPへ戻る